ツクバネ 【 突羽根 】
山梨県南巨摩郡・1月4日撮影 |
追い羽根で落下傘 羽根つき遊びなど、とうにすたれてしまったが、山の林の中や縁などに生える落葉低木のツクバネの実は、形が羽根つきの追い羽根にそっくりだ。だ円形の実の先に羽根のような4枚の苞がついていて、大きさは実際の追い羽根よりだいぶ小ぶりだが、3〜4cmほどはある。 子供たちがまだ小さかったころ、この遊びをやり始めたら、なかなか終わらない。初めの2、3回は、投げた実の取りっこをして、必ずだれかがベソをかくのだが、すぐに新しい実を「採って、採って」と、みんながせがむようになる。 そんな遊びができるツクバネの実だが、冬の枝先にぶら下がっている姿には、枯れた趣があり、新春の茶席にもよく活けられる。 (2001.1.28更新) |
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