新城(あらぐすく)へ  【 パナリ島 



沖縄県八重山郡竹富町 新城島 上地港桟橋
 2017年4月8日・撮影


新城(あらぐすく)は、八重山諸島にある西表島の南、黒島の西に位置する小さな島で、面積1.76km2周囲6.2km、最高標高13.1m。
住民登録は12名ほどだそうだが、実際の定住人口は3人と聞いた。もちろん定期航路はない。商店も学校も郵便局も警察もない。だが、年に数度の祭には多くの島出身者やその家族などが石垣島や西表島などから帰島して祭事を行うという。そのためか住宅や道はきれいに整備されていて、
限界集落のようなさびれた感じはない。むしろ静かな別荘地のような趣をていしている。
現地のパナリ島観光が観光ツアーを実施しているので、上陸はこれを利用するのが一般的になっている。宿はすでになくなっているのだが、ツアー参加者はパナリ観光の西泊さんの家に素泊まりで泊めてもらえる。オイラも無理を言って2泊させてもらった。敷地もスペースも広く、設備もしっかりそろっていていい宿だ。少なくてもオイラの家よりはるかに大きくて立派で、きれいだ。
こう言っては悪いが、島に特別なものは何もない。何もないところがいいところなのだろうが…。青い海と空と御嶽(うたき)と山羊がいるだけだ。海にジュゴンはもうとっくにいなくなっているし、サンゴも壊滅状態らしい。山羊は野生化して畑の作物を食い荒らしている。そして御嶽は、入ってはいけない、写真を撮ってもいけない、願い事をしてもいけない、もちろん男子禁制なのである。はぁ〜っ? でも、まあよく分かる。当然だとも思う。見せ物じゃないんだから、秘祭なのだから
それは、前日、那覇の桜坂劇場で、三上智恵監督のドキュメンタリー映画「標的の島〜風(かじ)かたか〜」を観たからである。日本という国の、沖縄いや琉球の位置づけはもはや明白で、歴然としていることを知った。

沖縄戦、基地、高江、辺野古
の現実と歴史を見るとき、日本という国が沖縄で何をしてきて、今何をしようとしているのかがよく分かった。というのは、さらに前々日にジャンフランコ・ロージ監督の映画「海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」を観たからでもある。美しい映像とナレーションなしにだまされてのんきに観ていたが、衝撃を受けた。まさに「悲劇のすぐそばで ぼくたちは生きている」のであった。
2つのドキュメンタリー映画を観たあとに、沖縄の無人島化しつつある小さな島を訪ねて、グローバル化した国際社会の荒波と地政学的に見た覇権が、沖縄の島々にもひたひたと押し寄せて来ているのではないだろうかと思った。この小さな島が基地化の波に飲み込まれないことを願うばかりだが、南西諸島をめぐる歴史は、すでに否応なく動き始めているのかもしれない。
なにやらこむずかしいことを書いてしまったが、南の島巡りの旅はただひたすらビールと泡盛と沖縄弁当に明け暮れ、楽しいことやイイことも、それなりにはあったような、なかったような…。
(2017.4.17更新)
オマケ

海パン忘れパンツ1丁で泳ぐオイ


浜島  【 幻の島 



沖縄県八重山郡竹富町 浜島 2017年4月11日・撮影


(竹富島と嘉弥真島の中間くらいにあり、潮の干満によって大きさが変わる白い砂とサンゴ礁の小さな島。
石垣港からツアーで上陸。泳いだのはオイラひとりだった。)




空港食堂  【 那覇空港 



沖縄県那覇市 那覇空港 2017年4月13日・撮影

(1Fのいちばん奥まった隅っこにあり、知る人ぞ知る超格安大衆食堂。メニューも豊富で旨いそうだ。
ゴーヤチャンプル定食600円。ジューシーがなんと160円。フライトアテンダント御用達の店だというが…。
空港のレストランは4Fにある。こちらは広々として静かな落ち着いた雰囲気でゴージャス。お値段もだいぶお高い。)




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