マムシグサ
 
【 蝮草 】




長野県北安曇郡池田町 2020年6月8日・撮影


マムシグサは、あまり気持ちのいい植物ではないが、初夏の野山を歩いていると、よく出っ喰わす。平地から山地の野原、林の縁や中などの日陰のような所にふつうに生えている。
種類も細かく分かれていて多いが、色や形の個体差や地域差も激しいので、見かければついしげしげと、どの種類だろう…なんて見てしまう。でも、あまりよく分からないで終わってしまう。
仏炎苞といわれる花の部分は、4〜6月頃に咲く。種類が同じマムシグサでも、この部分が暗紫色で色の濃いものと、明るい緑色のもののふた通りがある。写真は、色の濃い方である。
茎には、紫褐色または赤紫色のまだら模様が見られ、その色と様子がマムシに似ていることからその名が付いたという。
夏になると、緑色のずんぐりしたトウモロコシのような実がなり、やがて秋が来ると真っ赤になる。そして冬になっても、鮮やかな赤い実はそのまま残っている。
有毒植物である。特に球根の毒は強く、食べると命にかかわるという。すぐ効くらしい。サトイモ科、テンナンショウ属。
 (2020年6月28日・更新)


マムシグサの説明



表紙・Topへ(最新/New)     バックナンバー 花手帖1(1月〜6月の花)  花手帖2(7月〜12月の花)