花に導かれて(R)

    Photo & Essay   野 山 の 花 手 帖
わたしの植物図鑑   (C)T.Isogaya   
年々歳々四季折々 日々は凡々賢しらに 花にこと寄せ多くは語るまじ


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急にお遍路に行く必要ができて、「幣(ぬさ)も取りあえず」出掛けた。こういうときは、やはりマイカーになる。実は去年も2回、車で四国遍路に行ったのである。
その時のことはさておき、「今度(このたび)は」4月10日午前3時頃、まだ暗いうちに家を出て、4時10分前に八王子ICから中央高速に乗った。平日だから、安く行くにはETC深夜割引を使うしかない。3割引は大きい。
中央道、八王子JCTで圏央道へ、海老名JCTで東名へ、御殿場からは新東名を走った。名古屋は伊勢湾岸道、新名神、草津からは名神、山陽道の三木JCT経由で行きたかったのだが、いつの間にか、神戸の海岸線の阪神高速道を走っていた。前回もここで道を間違えた。行けないわけではないし、むしろ少し近道なのだが、料金が別途徴収なので、深夜割引が効かなくなるのではと、貧乏人にはすごく気になるわけ。
まあ、カーナビ頼りの必死の運転で、何とか淡路島を縦断する阪神淡路鳴門道を通過。四国に入って鳴門ICで高速を降りた。この間の休憩は数知れず、どこでどう休んだか、思い出すことさえできねえー。
1番札所霊山寺に着いたのは午後3時40分。家を出てからまさに12時間だった。ド疲れさん! いや、これから難行苦行のお遍路が始まるのである。
今回の唯一・最大の目的は、「当病平癒」の祈願である。ただそれだけをひたすら祈り、念ずる。 
 (2025年4月23日・更新)

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1日目 1番札所 霊山寺 本堂 【 りょうぜんじ 】 本尊・釈迦如来



徳島県鳴門市大麻町板東 4月10日・撮影


本堂の灯篭 【 とうろう 】




霊山寺 大師堂 泉水池 【 りょうぜんじ 】 



徳島県鳴門市大麻町板東 4月10日・撮影


道の駅 第九の里 【 だいくのさと 】



徳島県鳴門市大麻町桧東山田 4月10日・撮影


ここは日本で初めてベートーヴェンの「交響曲第九番」「運命」が演奏された場所。霊山寺の北約1km、ドイツ村公園の中にある。売店と駐車場・トイレがあり、幹線道路に面していないので、静かで車中泊にはもってこい。
今回、車で来たのは、やはり車中泊によって、宿泊代が大幅に節約できるからである。
この日は、夕方から雨が降り出したが、駐車スペースのほぼ8割方は埋まった。
車中泊は人気のようだ。いや、みんな懐が厳しいのかな…。



2日目  1番札所 霊山寺 多宝塔と桜 【 りょうぜんじ 】 



徳島県鳴門市大麻町板東 4月11日朝・撮影




1番札所霊山寺は、昨日参拝したが、夕方で桜の花がどうもうまく撮れなかった。今日の通り道でもあったし、ちょっと気になることもあったので、立ち寄って、もう一度、朝参りした。
そして、さあ、行くぞ! と、いざ車遍路に出発した。雨は上がった。よかった。
とりあえずは順打ちで、1寺残さずお参りする。車遍路といえども、逆打ちはなんとなく方向感覚が狂い、道が分からなくなるからだ。とは言っても、完全にカーナビ頼りなのだが。



2番札所 極楽寺 仁王門 【 ごくらくじ 】 


徳島県鳴門市大麻町檜段の上 4月11日・撮影



2番札所 極楽寺 本堂 【 ごくらくじ 】 本尊・阿弥陀如来




大師堂




長命杉



弘法大師お手植えと伝えられている樹齢1200年余の大杉。

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 3番札所 金泉寺 仁王門 【 こんせんじ 】


徳島県板野町大寺 4月11日・撮影


3番札所 金泉寺 本堂 【 こんせんじ 】 本尊・釈迦如来




金泉寺 大師堂



八角観音堂




倶利伽羅龍王像 不動明王の化身




弁慶の力石



源義経が平家追討のため屋島に向かう途中、金泉寺に立ち寄り、そのとき家来の弁慶が力自慢に持ち上げたといわれる巨石。
弁慶にまつわる大石の伝説はあちこちにあるようだが、いくらなんでもこれは大きすぎる。持ち上がらないだろう。
神社などにも、「力石」というものがよくある。こちらは、実際に若者たちが持ち上げて力自慢をしたようだ。


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4番札所 大日寺 鐘楼門 【 だいにちじ 】 



徳島県板野町黒谷 4月11日・撮影







シダレザクラ 【 枝垂れ桜 】





4番札所 大日寺 本堂 【 だいにちじ 】 本尊・大日如来




大師堂 【 だいしどう 】




本堂と大師堂の間の回廊には、33体の木造観音像が安置されている。
令和元年に修復が完了し、美しい妖艶な姿を見せている。(写真は撮影禁止だったので、なし。)

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5番札所 地蔵寺 二天門 【 じぞうじ 】 



徳島県板野町羅漢林東 4月11日・撮影


増長天 【 ぞうちょうてん 】



持国天 【 じこくてん 】



地蔵寺の山門には、仁王像ではなく、二天像が見守りしていた。増長天も持国天も四天王のうちの一尊。
でも、この像はあまり強そうではなく、怖そうでもなく、なんだか優しそう。


5番札所 地蔵寺 本堂 【 じぞうじ 】 本尊・勝軍地蔵菩薩




大師堂と大銀杏





奥の院 五百羅漢 【 ごひゃくらかん 】 弥勒堂



地蔵寺の裏手に奥の院として五百羅漢堂がある。今回は中には入らなかった。(拝観料200円)
外国人観光客がガイドの説明を熱心に聴いていた。

弥勒菩薩像



徳島県板野町羅漢林東 4月11日・撮影


釈迦堂




大師堂



6番 安楽寺
7番 十楽寺
番 熊谷寺
9番 法輪寺
10番 切幡寺
11番 藤井寺
12番 焼山寺
「天然温泉御所の郷」車中泊

  *車では藤井寺側から焼山寺へ行くのは無理で、山向こうの神山町側から入らなければならない。
そちらの道も悪そうなので、焼山寺のお参りはヤメにした。

そう決めたら、神山温泉の道の駅に行かないことになるので、泊まるところが見当たらない。さっそく“車中泊難民”になってしまったのだ。(下調べ不足だった。)
結局、まだ行ったことはなかったが、土成IC北側の「天然温泉御所の郷」まで戻ることにした。ここの駐車場は広いが、あくまで温泉施設で駐車場内にトイレはない。うむー…、迷うなあ…。
さらに4キロほど行った御所温泉の「道の駅どなり」があるので、そこまで見に行った。薄暗くなった夕方だったせいもあるだろうが、さびれていた。結局、土成IC近くの御所の郷まで戻り、今夜はここに車中泊と決めた。車中泊場所を見比べて決めるというのは、案外手間のかかることだ。
温泉は良く、人も車も集まっていて、はやっていた。どうやら車中泊は黙認のようで、夜も入口の施錠はしてなかった。トイレは隣の公園のものを使えばよいようだ。

3日目
*ここより部分逆打ち
17番 井戸寺
16番 観音寺
15番 国分寺
14番 常楽寺
13番 大日寺
18番 恩山寺
19番 立江寺
道の駅「ひなの里かつうら」車中泊

4日目
*ここより再び逆打ち
88番 大窪寺
87番 長尾寺
86番 志度寺
85番 八栗寺
84番 屋島寺
ホテルAZ香川宇多津店泊

5日目

80番 国分寺
83
番 一宮寺
82番 根香寺
81番 白峯寺
79番 天皇寺
78番 郷照寺
いやだに温泉ふれあいパークみの車中泊

6日目
71番 弥谷寺
72番 曼荼羅寺
73番 出釈迦寺
74番 甲山寺
75番 善通寺
76番 金倉寺
77番 道隆寺
いやだに温泉ふれあいパークみの車中泊・連泊

7日目
70番 本山寺
68番 神恵院
69番 観音寺
67
番 大興寺
66番 雲辺寺
65番 三角寺
スーパーホテル四国中央泊

8日目
別格 延命寺
64番 前神寺
63番 吉祥寺
60番 横峰寺
62番 宝寿寺
61番 香園寺
湯の里小町温泉しこくや 入浴
一般道
仮眠・休憩

9日目
坂出IC 瀬戸中央道 仮眠・休憩 山陽道 新東名 新静岡IC

遍路の途中だったが、祈願が成就したので、遍路を切り上げて帰郷した。

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