雄しべが花弁のようになり、八重咲きになる。(花が一重のものをノカンゾウという。) 元々は中国原産で、古くに渡来して、各地に広がったという。夏には、暑苦しい色の花だ。 若芽は山菜になり、花や蕾は乾燥して食用にする。根は萱草根(かんぞうこん)といい、薬用になる。 旧分類(新エングラー体系、クロンキスト体系)ではユリ科だったが、「APG W 2016」体系では、ススキノキ科からツルボラン科に再分類されたらしい。 でも、ツルボランってどんな植物だっけ? なんとなくピンと来ないのは、日本の野山には自生していない植物だからだ。もう、花の形やつくりが似ているからといって、気軽に「ユリ科の花の仲間」などと言えなくなってしまった。 (2023年7月31日更新) |