『遍路の風景』 |
“歩き遍路の通し打ち”を完結させるためには、もう手段を選ばないことにした。 コース選びはとにかく楽な方を選ぶ。だから旧遍路道の峠越えなどはしないで、国道やバイパスのトンネルを抜ける。(まあ、峠越えや山越えの遍路道は、前回までにだいぶ歩いている。) 宿や鉄道・バスは歩き遍路の原則に反しない限り、できるだけ利用する。例えば、宿をベースにした扇形ルートで歩ける場合は、野宿を絶対としないで宿に泊まり、鉄道も活用することにした。 その典型はこのゲストハウス水仙に連泊して、毎日鉄道に乗って宿まで帰り、翌日は昨日の続きからまた歩き始めるというわけである。28番大日寺から33番雪渓寺あたりまではこの方法で歩けるので、荷物が軽くなり、体力的にだいぶ楽ができる。宿が決まっていて、飯と風呂が用意されていれば、精神的にもずいぶん楽ができるのだ。 |
岩波新書の『弘法大師空海と出会う』(川崎一洋著)は、とてもわかりやすく、しかも客観的に書かれていて、為になった。(とはいえ、書かれていることの10分の1もわかっていないのだから、)もう一度読み返してみようと思っている。川崎氏はこちらのご住職だそうだ。 |
次へ 》 |