『遍路の風景』


四国八十八ヶ所 歩き遍路 通し打ち 2022年10月26日〜

《26日目》 11月20日  四万十大橋→下ノ加江→あしずり遍路道→大岐海岸→以布利 お遍路宿草草(くたくた)泊


四万十(しまんと)大橋 (左岸・休憩所付近から)


高知県四万十市(旧中村市) 2022年11月20日朝7:00・撮影

四万十川 (四万十大橋から上流側を見る)


四万十川 (四万十大橋からこれから行く下流側を見る。橋中程に休憩ベンチがある。)



四万十大橋休憩所 (四万十大橋から振り返る。休憩所がよく見える)


うどん田子作

(なぜかタイミングが悪く、まだこの田子作でうどんを食べたことがない。)

四万十川野鳥自然公園 休憩所とトイレ(左奥)

高知県四万十市(旧中村市) 2022年11月20日・撮影

伊豆田トンネル入口 1620m

高知県四万十市 2022年11月20日・撮影
トンネルの中程で四万十市から土佐清水市に変わる。

トンネルの中はどうなっているのかな?





非常電話と消火栓があった。特別なことは何もなかった。

伊豆田トンネル出口


高知県土佐清水市 2022年11月20日・撮影

ドライブイン水車 (営業していない? 自販機はある。駐車スペースだけが空しく広い。)

高知県土佐清水市下ノ加江 2022年11月20日・撮影

建物はほとんど廃墟化している。向かって左側隅にトイレと東屋がある。宿泊できるようだ。






カフェダイニング ルーチェ (営業中。この辺ではいまや貴重な食事処。)



たこ焼き屋 (おにぎりや飲み物も売っている。)

土佐清水市 小方



橋を渡って、ガソリンスタンドの真向にある。


旧・ロッジカメリア (廃業していた。人の気配もなかった。)


地蔵尊



サニーロード 国道321号





民宿いさりび前の海岸

高知県土佐清水市久百々 2022年11月20日・撮影
はるか遠くに見える岬の先端あたりが、足摺岬なのだろう。ふうっー、ため息が出てしまう。





民宿大岐の浜前の海岸


高知県土佐清水市 大岐

民宿大岐の浜の前


ここの民宿の前で、たまたま会っただけなのに、なぜか長話をしてしまったあの二の腕の太い、話し好きなおじさんはお元気だろうか?
当時は民宿の手伝いをしていると聞いた。以前は金平庵の管理や修繕をしていたとか。へえー! である。
要するに泊まっていったら? という遠回しのお誘いだったのだろうが、当時のオイラはまだそれが分かるほど気持ちにゆとりがなかった。先を急いでいた。
この先泊まれるところも、飯食えるところもないよーと、言いたかったのだろうが…。
「岬」といえば聞こえはいいが、要するに地の果てであり、そこより先にはもう海しかない、どん詰まりなのである。そこが足摺岬なのである。





大岐(おおき)海岸


高知県土佐清水市 大岐



大岐海岸

遍路道は橋を渡って、トイレのある小さな森の中を抜け、海岸の砂浜を真っ直ぐ進む。







大岐海岸  (海を見つめている人がいた。)


大岐海岸  (写真を撮っている人がいた。)





大岐海岸 あしずり遍路道終了地点

浮きの付いたロープのある崖を登る。潮が満ち始めていたので、岩場へ渡るのが大変だった。

山道を少し登り、自動車道路に出る。遍路道は写真の右へ行く。



国道321号に合流する。

高知県土佐清水市以布利


時刻はすでに夕方5時近くなっていた。今夜は宿に泊まるように、電話で予約しておいた。10日ほど前に、田野の善根宿「ととろっと」に泊めさせてもらったのだが、その時、親父さんに、「うちによく来ていた人で、最近宿を始めたから、是非泊まってやってください」と、勧められていた。詳しいことは何も知らなかったが、なんとなく良い予感がしていた。以布利のおへんろ宿「草草(くたくた)という。
夕闇が足早に迫っていた。目と鼻の先まで来ながら、場所が分からなかった。めずらしく歩いている人がいたので、道を尋ねた。わかりやすいように郵便局を聞いたのがかえって良くなかった。通り過ぎて以布利港の方まで行ってしまった。全然違う感じがした。しょうがない、電話した。郵便局の前の橋を渡ったバス停の隣だそうで、橋は今工事中だから少し回り道をするそうだ。
「みんなの地図」にはバス停が載っていないし、まだできたばかりの宿だからそもそも載っていない。分からなかった。申し訳ないと思ったが、また電話した。丁寧に教えてくれた。目の前だった。建物が民宿風ではなく、ふつうの住宅だった。こういう一般住宅の場合、探すのはかなり難しい。
三階建ての家だった。「草草(くたくた)」と書かれた小さな看板が掛かっていた。ホッとした。玄関のインターホンを鳴らすと、すぐに中から女の人が出てきた。
私は女の人の顔を見て、「あっ!」と思わず声を上げそうになった。
その人の顔には明らかに見覚えがあった。どこかで会ったことがある人だった。

(つつく) 
 
 次へ 》

表紙・Topへ
(最新/New)     バックナンバー 花手帖1(1月〜6月の花)  花手帖2(7月〜12月の花)  四国遍路秘帖